弁護士になったばかりの頃は、東京で企業法務に携わることも視野に入れていました。ですが、やはり自分のよく知っている地元で個人の方々に向かって仕事をする方が、自分の仕事の意義をよりダイレクトに感じられるのではないかと。自分がどんな仕事をして、誰のどんな役に立って、その人にどんないい影響を及ぼすことができるか、そういったことを大切にしたかったんですね。自分が関わったことで、地元の相談者様、依頼者様やその周囲に少しでもプラスになれればうれしく思います。
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- 弁護士インタビュー
明石市 西明石駅近くに事務所を構えられた理由は何ですか？
地元で直接、人の役に立てる
仕事がしたかったからです。
相続で多いご相談はどのようなものですか？
ご兄弟間の対立など、立場の
違いによるトラブルが
多いですね。
遺言書の作成や土地の処分に関するご相談もよくありますが、最も多いのはご兄弟間のトラブルです。特に、兄弟の一方が亡くなった親と同居し、もう一方が別居していたケースでは、同居していた側とそうでない側とで、「自分は親の面倒を見た。だから遺産を多めにもらう権利がある」「いや、同居の兄弟は生前に親の援助を受けていたのではないか」「兄弟が親の財産を使い込んでいるのではないか」などの行き違いが生じかねません。このようなケースは弁護士が間に入り、客観的かつ専門的な視点で状況を整理した方が円満でスムーズな解決が望めます。
相談者様、依頼者様と向き合う上で大切にされていらっしゃることは何ですか？
ご相談内容もお気持ちも
しっかり受け止める
ことです。
法律問題に直結するかどうかにかかわらず、お話に耳を傾けることは大切だと思います。親子間、兄弟間の感情と切り離せないのが相続の特徴なので、どなたにも抱え込んだ思いがあるのではないでしょうか。ただ、それを相続の場で直接ぶつけ合ってしまうと円満解決できず、ご家族の間にわだかまりが残ってしまいます。まずはお話を全て受け止め、その上で解決のため主張すべきことと、そうでないことを整理するのが弁護士の役割です。また、話すことによって少しでも気を楽にしていただけたら、という思いもあります。
相続を弁護士に相談した方がいい理由は何ですか？
いろいろありますが、あえて
挙げるならば的確な財産調査
と遺言書の作成です。
実際のご依頼で多いのは財産調査です。手続きを知っていればご自身でも可能ですが、手間がかかる上、亡くなった方にどのような預金、保険、株式などがあったのかがわからないケースもあります。ご依頼があれば、弁護士が財産の確認から各取引先への連絡までを確実に行います。銀行の入出金記録から、他の財産の有無やお金を引き出したのが誰かなどの見当をつけることも可能です。
また、遺言書もご自身で作成可能ですが、ご本人の希望をそのまま遺言書に書き記したとして、それが必ずしもかなうとは限りません。後から遺産を譲るつもりだった親族が亡くなる、ご自身の財産状態が変化することもあります。弁護士にご依頼いただければ、将来の変動までを見越し、依頼者様の希望が確実に反映される遺言書の書き方をアドバイスさせていただきます。
最後に、相続でお悩みの方へメッセージをお願いいたします。
法律相談は解決の
入り口です。弁護士に相談
すべきかどうかわからない、
といったことでもお気軽に
ご相談ください。
遺言書が気になっている、作成するか迷っている方はご相談だけでもぜひお越しください。実は、相続のトラブルは、遺言書があればもめ事にならなかったケースがほとんどです。そのうえ、遺言書があれば相続の手続きもずいぶん楽になります。また、遺言書は相続についてのみ書き記すものではなく、ご家族へのメッセージを残す役割も果たしてくれます。
お身内の方が亡くなられた場合は、なるべく早く弁護士へご相談されることをおすすめします。いろいろと大変な時期だとは思いますが、何も着手しないまま時間が経過することによって相続の重要な資料が失われてしまい、反対に、トラブルの原因が増えてしまうこともあります。
当事務所では、法律相談を、その内容が法律問題かどうかも含めてお話を伺う機会だと考えています。少しでも気になることがあればどのようなことでも、当事務所の無料法律相談でぜひお聞かせください。
